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麻布大学公開講座「サラブレットを語る~競馬新世紀に向けて~」に行ってきました 前編
というわけで、予告どおり麻布大学まで行って講演を聴いてきたので今日はそれについて。まず今日は肝心の中身に触れ、明日は僕の感想を中心に書きたい。では早速…。

まずは中村均調教師。題目は「トレンディ競馬-その夢とロマン-」
中村調教師は麻布大学OBらしく、まずはその思い出話から。その後、時が過ぎると世の中も大きく変わるという話になり、サラブレッドという品種が確立するまでの過程が講演の前半部分。具体的には、サラブレット以前の馬の品種やサラブレットが生まれるきっかけについて。サラブレットが作られたのち、どうしてヨーロッパにおいて競馬が始まったのか、ダービーやオークスというレースはいつから、また、どんな形でレースとなったのかなど。
後半はまさに調教師らしい内容で、なぜ栗東に坂路が作られたか、どんな調教を行っているかについて。どうも、第1回ジャパンカップで日本のGⅠ馬が世界の馬に全く歯が立たなかったことがショックで、ニューマーケットに研修に行き、そこから坂路を思いついたらしい。それ以外にも、ウッド調教の話や、プール調教の話など栗東トレセンの写真を使いながらわかりやすく説明があった。また、日本の競馬関係者は「強い馬づくり」という目標のもと競馬のレベルを向上させてきたが、世界と比べるとまだ肩の下ぐらい。まだまだ強くしなければいけない。そのためには、坂路のみに頼るのではなく、複合的な調教をしなければならないと話していた。最後に中村調教師は、サラブレットは美しく、大変すばらしいもの。是非競馬場に足を運んで欲しいと言い、講演を終えた。

次は岡田繁幸氏。通称岡田総帥の講演。題目は「走る馬の見分け方、そして慣れからの脱却を目指して」
最初はクラブ名でもある、ラフィアンとの出会いについて、ケンタッキーダービー馬とのマッチレース時の出馬表も登場。
講演の前半部分は「慣れからの脱却」について。牧場設立当初の苦労話から、中村調教師との関係、そして今、というように話が展開。自分も叩かれながらも究極の努力をしていること。しかし、競馬界はついつい利権のある方へ傾いてしまうがそれではいけない。地方も番組改革をして、もっと中央に挑戦しやすくすべきで、そうすれば競争原理がはたらく。そうなると、コストも削減でき、安い馬でも売れ、競馬がもっとよくなるという内容。
後半は「走る馬の見分け方」これも、具体的に書くと、父系からは筋肉の組織を受け継ぎ、母系からは土台である骨格を受け継ぐ。サンデーサイレンスは筋肉が非常に柔らかく一番の種牡馬ではないか。しかし、ミスタープロスペクター系は筋肉の収縮が苦手なため、距離が持たない馬が多いなど、血統と馬格を合わせた話。次は、ストライドについての話で、自ら図を描き説明。これは文字ではうまく表現できないけれど、ダート馬の走り方などについての説明が中心で、マイネルセレクトなどを例にとって話があった。

えーと、すいません。予想以上に長くなりそうなので、合田さんの講演と高知競馬の長山氏の講演内容については明日にまわさせてください。できるだけ記憶の確かなうちに書いてしまおうとは思っていたのですが、長すぎると逆によくないと自分でも分かっているので。ごめんなさい。
by daisuke-k-20 | 2004-11-03 22:11 | 競馬
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